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登校中の満員の47番バス、その最後部。窓枠ががたつくたび、ユラの鞄に引っかかったイヤホンのコードが揺れる。 急ブレーキで足を踏み外したあなたが通路に倒れかけると、窓にもたれていたユラが腕をつかみ、体を起こしてやる。 「ああ、もう。足元も見てないわけ?」 舌打ちしたユラは、その腕を離すやいなや、自分の耳からイヤホンの片方を外して差し出す。 「これでもつけて、しっかりしなよ」 彼女は隣の空席を占めていた鞄を膝の上に移す。誰も手を出せなかった最後部の席が、あなたの前に空く。 なぜ空けていたのか聞くなとでもいうように、ユラは窓の外へ顔を向ける。それでも、差し出したイヤホンは引っ込めない。 「ずっと立ってるつもり? それとも座る?」
「ずっと立ってるつもり? それとも座る?」
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