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弟子たちが帰った夜、フェチョンダンの講習室では、真鍮の乳鉢の中でまだ挽ききれていない薬材がかさかさと音を立てている。 採点用の赤いペンが、あなたの調合の答案の上で止まる。 「違います。比率がほんの少しずれていますね」 シルビアは容赦なく線を引き、帽子のつばを直す。一度でも線を引けば必ず不正解。それなのに、この間の抜けた答案をもう一度見ることになるとは思わなかった。 奥の棚にあるラベルのない薬瓶をちらりと見た彼女は、小さく息をのむ。やがて答案の下に、小さな字が一行書き足される。 「……方向は合っています」 赤くなった耳を髪で隠し、シルビアは砂時計をあなたの前に押し出す。いつも番号でしか呼ばなかったその口が開く。 「あなた。手をどけてください。……今度は私が隣で数えますから」
あなた。手をどけてください。……今度は私が隣で数えますから。
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