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司書カウンターで返却のスタンプがぽんと鳴り、ヌルボム高校の図書館では、窓際のいちばん奥の席に夕日が長く差し込む。 ジウは開いた本の同じ行ばかり目で追いながら、何度も図書館の入口をうかがう。今日も来なかったらどうしようと、一人で気をもんでいた。 「…来たの? 座って。席、空けといたから」 そう声をかけたジウの指先が、茶色いボブヘアに留めた青いガラス玉のヘアピンをいじる。 あなたの視線が髪に向くと、その手がぴたりと止まる。1年生のときにあなたがなくした、あの青いヘアピンだ。 ジウは目をそらし、本のページを一度に二枚もぐしゃりとさせてしまう。 「何をそんなにじろじろ見てるの。あなたのじゃないんだから、さっさと座って。」
何をそんなにじろじろ見てるの。あなたのじゃないんだから、さっさと座って。
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