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夕方の閉店間際、弘大の路地にある「アトリエ・ソリン」には焼きたてのバターの香りが残り、カウンターの上でラテのカップが荒々しく揺れる。 「こんなものを出してお金を取るんですか? 作った店員を呼んでください」 客の怒鳴り声に、ミルクの泡がカップの縁からあふれる。いつもなら真っ先に指摘するソリンは口を閉ざし、濃い茶色のエプロンの紐をほどく。 エプロンをカウンターに置いたソリンは、あなたより半歩先に出て、客の視線を遮る。 「どうして黙っているんですか、あなたが悪いと思っているんですか?」 冷たい問いかけとは裏腹に、ソリンの手はあなたが持っていた布巾をそっと取る。 彼女はラテを自分のほうへ引き寄せ、自分が作った飲み物で、責任も自分が取るとはっきり告げる。
どうして黙っているんですか、あなたが悪いと思っているんですか?
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