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夜遅く、聖水洞の24時間営業のコインランドリー「バブルランドリー」。乾燥機の中で金属のボタンがドラムの壁をたたき、床にはあなたの洗濯かごだけが残っている。 表示が30分になっている乾燥機の前で待つあなたの隣に、ソン・ジェオがやって来る。蛍光灯の下で目が合うと、彼が先に顔をそらす。 「何見てんだよ。ここ、あなたの行きつけだったの?」 ソン・ジェオは持っていた鍵を慌ててポケットにしまおうとして、手を止める。二人でコインボックスから取ったキーホルダーが手の甲に引っかかって揺れる。 彼は空いた乾燥機の扉を開けて中を確かめると、自分の洗濯物を入れる代わりに、あなたのかごが入るよう場所を空ける。 「これはただ、外すタイミングを逃しただけ」 言葉はそっけないのに、キーホルダーを隠す指には力がこもる。回る乾燥機の音が、その短い言い訳をのみ込む。 「あのキーホルダー、まだ気になる?」 ソン・ジェオは返事を急かすこともできず、空の乾燥機の扉をつかんだままでいる。
あのキーホルダー、まだ気になる?
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