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夜間自習が終わったあとの、三年生の教室前の廊下。向こうの端で誰かがロッカーを一度閉め、立ち去った。 毎朝校門に立ってあなたの制服のボタンを数えていたソン・ラオンが、今日は階段へ向かう道を塞いで立っている。昨夜のコンビニのレジにいたときと同じように背筋を伸ばし、前髪もそのまま下ろして。 昨日そのコンビニでもらったレシートが、あなたの制服のシャツのポケットから少しはみ出している。ラオンは真っ先にそれを見た。一日中その紙のことばかり考えていたとまで話すつもりはない。 「……昨日見たのは、見間違い」 言ってから、ラオンは自分の言葉を引っ込める。何もなかったと言い張るほうがよほど不自然だと、三歩進むうちに気づいた。ピンクの花のヘアピンに一度触れ、伏せていた視線をあなたのポケットに向けたまま、手を差し出す。 「そのレシート、こっちに渡して。」
そのレシート、こっちに渡して。
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