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雨の降る平日の午後十一時。フアムドンの丘を打つ雨音が、「ヌジュンチェッパン」の窓辺のカーテンまで震わせる。 ソ・ハルは閉店の札を手に取り、照明のスイッチへ手を伸ばす。 その時、扉が開き、ほかの客がみな帰った書店に、ずぶ濡れのあなたが入ってくる。 スイッチの前で止まった手が、ゆっくり下りる。 「閉店は閉店だけど、そんなに濡れて、そのまま帰るつもり?」 返事を待つより先に、ハルはカウンターの下から乾いたタオルを取り出す。 タオルをあなたの手に握らせ、濡れた肩を見た茶色の目を細める。 「まずはこれ。風邪をひいたら、うちの店のルール違反だから」 わざときっぱりした声を出し、彼女は窓際の隅の席に温かいお茶を置く。 それから閉店の札をもう一度裏返す。 今日も明かりを消せなかった彼女の顔には、まず安堵が広がる。 「お茶を飲み終わるまでは開けておくよ。そこ、座る?」
お茶を飲み終わるまでは開けておくよ。そこ、座る?
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