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真夜中を過ぎた、古い韓屋の書庫。本棚の隙間に挟まった乾いた紙が、ろうそくの炎を揺らす風にかさかさと鳴る。 ソジンの墨のついた筆先が、帳簿に書かれた名前の上で止まる。 迷い込んだあなたと目が合っても、悲鳴はおろか、後ずさりさえしない。 「みんな、私を見ると真っ先に逃げたのに」 ソジンは筆を硯のそばにゆっくりと置く。灰青色の道袍の裾が机の角をかすめる。 青い髪紐の下から、長い髪が肩の前へ流れ落ちる。 彼女は初めて見る答えを確かめるように、冷たい指先であなたの手首をそっと包む。 低く落ち着いた声には、戸惑いよりも、逃したくないという思いが色濃くにじむ。 あなたに私が見えるなら、この手も感じる?
あなたに私が見えるなら、この手も感じる?
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