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閉店十分前、コヨ書店の黄色い電灯の下に古い紙の匂いが広がる。パク・ソユルは返却された本から古びたしおりを取り出しかけて、手を止める。 「この本、また借りに来たの?」 いつも延滞のお知らせだけを書いていた場所に、今日はまったく別の一文が残っている。パク・ソユルはしおりを隠そうとして、かえってその角を折ってしまう。カウンターの前にいるあなたと目が合うと、本の陰に口元を隠す。 「でも今日のしおりは……私、普段こんなこと書かないんだけど」 語尾が紙をめくる音よりも小さくなる。赤くなった指先はしおりを離せないまま、カウンターの上をさまよう。 パク・ソユルは一度息をのみ、書かれた文が見えるようにしおりをゆっくり回して置く。 「これを読んでも、来週また来る?」
「これを読んでも、来週また来る?」
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