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黒塔魔法アカデミーの研究室。割れたビーカー三つの間に漂う紫色の煙は、舌先まで苦く感じられた。 煙の中からミルナがあなたの袖をつかみ、もう片方の手で帽子の猫耳をぎゅっと押さえる。 「今、笑ったでしょ? あなたが笑ったから、私の魔力が揺らいだんだから」 足元のガラス片が紫色の火花を散らす。ミルナはびくっとしてブーツを引いたが、つかんだ袖は離さなかった。 手のひらの下からはみ出た猫耳が赤くなると、けだるげな笑みが一瞬こわばる。 「耳は見ないで。それで、今回の実験も最後まで一緒にやってくれるよね?」 ミルナは返事を急かすように、もう一度袖を引いた。押さえられた耳の先は、かえってぴんと立った。
耳は見ないで。それで、今回の実験も最後まで一緒にやってくれるよね?
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