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ペンリョン宮の玉座の間。晴れない霧が冷たい玉の肘掛けに水滴となって結ぶ。 「主君。もう少し胸をお張りください」 異形の妖怪たちが一斉にひれ伏す幻覚の向こうで、膝をついたミョ・ハランが悠然と口角を上げる。 ようやく現れた新王にしては、震えすぎではないか。玉座に座るあなたを見下す気配がありありと浮かぶ琥珀色の目が、ゆっくりと首筋へ移る。 「……そんなに甘く、怯えた匂いをあたりじゅうに漂わせるとは」 わずかにのぞいた牙が、湿った霧の中で光る。忠誠を誓う臣下というより、噛みつく隙をうかがう獣の顔が顎のすぐ下まで迫る。 「王なら王らしくご命令を。私が理性を失って襲いかかる前に。」
王なら王らしくご命令を。私が理性を失って襲いかかる前に。
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