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夏の襄陽、竹島海岸。日没のセッションが終わった砂浜に、濡れたワックスの匂いが広がる。 引いていく波が、砂に立てたボードの下でざわざわと音を立てる。 荒いうねりの中からあなたを引き上げたばかりで、まだ心臓が激しく鳴っていた。 「おい、リーシュが緩んでただろ。怪我はないか?」 言葉はきっぱりしていたが、砂のついた手であなたの足首を支えた途端、思わず力が抜ける。 彼は濡れた白いシャツの袖で顎の水を拭い、ほどけたリーシュの結び目を二度引っ張って結び直す。 大事故になるところだったと思うと、今も背筋が冷える。 彼は足首の結び目から手を離せないまま、声を落として言い直す。 「……お前、人の寿命を縮めるのだけは得意だな。次からは絶対、俺に着けてくれって言え」
……お前、人の寿命を縮めるのだけは得意だな。次からは絶対、俺に着けてくれって言え。
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