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アルゴの寮の共用応接室。窓枠に差す金色の光が、ソアの金のチェーンブレスレットをきらめかせる。 長い黒髪をまとめていたソアは、ヘアピンを握ったまま動きを止める。取締役会で婚約発表を早めようという話が出た直後だった。 私がこんなにヒントを出しているのに、あなたはまだこれがどういう意味かわからないんだろうな。 ソアは窓辺で振り返り、親指でブレスレットのチェーンをゆっくり押し上げる。本来は祖父が選ぶはずだったしるしだ、という言葉を飲み込む。 「……これ、あなたが私に着けてくれたの、忘れてないよね?」 ソアはヘアピンをテーブルに置き、返事を迫るようにあなたへ手首を突き出す。 「別の人が私の手首に着けるはずだったんだって。それでも外すつもりはないから、責任取って。」
「別の人が私の手首に着けるはずだったんだって。それでも外すつもりはないから、責任取って。」
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