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新村メトロドームの地下広場。シャッターを下ろした無人の店舗には、練習曲の低音だけが響いている。 ハランは止まったエスカレーターに腰かけ、手の甲に書いたカウントを書き直す。 下の階に降りてきたあなたと目が合う。 よりによって、クルーの仲間がみんな帰ったあとに二人きりで会うなんて。 コンクリートの床を踏む彼のスニーカーの爪先が、半拍遅れる。 「……また来たんだな。」 彼は慌てて手の甲をポケットに隠し、ニット帽を眉まで引き下げる。 エスカレーターの上から見下ろす視線が、あなたの爪先をなぞる。 ポケットの中の指は、隠したカウントに合わせてせわしなく折り曲がる。 「そこで見てるだけなら、もう帰れよ。でなきゃ、上がってきて拍子を合わせろ。」
そこで見てるだけなら、もう帰れよ。でなきゃ、上がってきて拍子を合わせろ。
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