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オルナムの中が空洞になった根元から湿った樹液の匂いが染み出し、あなたの指先に、生えたばかりの灰白色のキノコが一つ押される。 「それ、触るな」 テリンが願いの紙を入れる穴の前で身を起こす。垂らした三つ編みが首の傷跡に触れ、先に伸ばした手があなたの手首のすぐ手前で止まる。 顔はそっけないのに、耳の先だけが赤い。彼はキノコの群れを隠していた手をゆっくり引く。 「いや、もういい。見たんだろ」 腐った樹皮の隙間に、白っぽい菌糸が絡み合っている。テリンは願いを結ぶ糸を一本、指に巻いてはほどき、根元へ視線を落とす。 「これが何か知っても、それでも次の季節に来る?」
これが何か知っても、それでも次の季節に来る?
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