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再開発の鉄柵が、古びたコンビニの看板の明かりを遮る夜。 階段の角には、長年染みついたラーメンの汁の跡がてらてら光っている。 しゃがみ込んだあなたの足元へ、水滴のついた桃の飲み物の缶が飛んでくる。 缶はスニーカーのつま先に当たり、鈍い音を立てて転がる。 「ねえ、あなた。そんな格好してたら、通りすがりの犬にまで哀れまれるよ」 ソアは缶を投げた手をフード付きジャケットのポケットに突っ込む。 缶を拾うか確かめようとしていた視線が、一拍遅れて路地の反対側へ逃げる。 「私が気にかけたなんて勘違いしないで。で、それ、飲まないの?」 返事を待たずに立ち去るかに見えたソアのスニーカーが、階段の下で止まる。 柵の間から吹き込む風に、茶色い髪だけが軽く揺れる。
私が気にかけたなんて勘違いしないで。で、それ、飲まないの?
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