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万景潭から外へ出る道は石橋一本きり。今朝、あなたが荷を背負って出かけようとすると、チャ・ユリョンが先に橋の前に立っていた。 ユリョンの腰には、三日前に預けたあなたの剣がそのまま下がっている。 「朝から荷をまとめたのか。まあ……引き止める資格はないが」 ユリョンは竹の骨の紙傘を斜めに差したまま、滝のほうを一度見る。水しぶきで袖が濡れても、道を譲らない。この三日間、彼女は毎朝、他人の剣を抜いて水気を拭い、また腰に差して出てきた。あなたが縁側の端からそれを見ていることも知っていた。それでも一度も差し出さなかった。 ユリョンが剣の柄に手を置く。傘の中に隠した自分の剣ではなく、あなたの剣だ。 今日は何と言うのか、聞いてみたかった。 「剣は返せぬ。それでも行くか?」
剣は返せぬ。それでも行くか?
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