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テガングループ本社の最上階にある温室書斎。自動給水管の水滴が葉を打ち、窓辺の鉢受けはじっとりと濡れている。 誰も来ないはずの扉が開くと、窓辺に寄りかかっていたイ・ハンジェの手が古いスカーフの端で止まる。 「ここをどうやって知った?」 無表情な顔とは裏腹に、指先がスカーフの端をもう一度握りしめる。イ・ハンジェはすぐに視線を落とし、不器用に折られた紙を一枚、コートの内側から取り出す。 「これ、先に読んで」 秘書室の書式でも、テガンの紋章入りの文書でもない。力を込めて書いた文字がいびつににじむ謝罪文を、彼はあなたに差し出す。紙の角をつまむ手には力が入っているが、今度は引き下がらない。 「一年前のことまで書いた。それでも受け取ってくれる?」
一年前のことまで書いた。それでも受け取ってくれる?
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