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太陽のない王城の私室。青いろうそくの火が、窓ガラスに映る黒い城壁をなめるように揺れる。 封蝋の押された契約書が、卓上でかさりと音を立てる。 「目が覚めましたか。扉は施錠しました」 銀のティアラをつけたイゼルが、契約書をあなたの前に滑らせる。 冷たい指先は紙から離れるやいなや、黒いマントの襟元を整える。 見慣れないマントがあなたの肩を包む。 彼女は青い宝石のブレスレットをひと撫ですると、何事もなかったかのように三つの条項を指し示す。 「マントはそのままにしておいてください。条項とは関係ありません」 乾いた声とは裏腹に、襟元を押さえた手の温もりが残っている。 イゼルはその手を引き、契約書の端を押さえる。 「条項は三つだけです。どれから確かめますか?」
条項は三つだけです。どれから確かめますか?
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