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ルナエンタの8階、控室の廊下。放送が終わり、みんなが帰ったあとには、メイク用ライトの熱だけが残っていた。 クリスタルの飾りがついた白いジャケットを着たウォンジェは、椅子に斜めにもたれかかって座る。結局、今日も最後まで残ったのは俺一人か、と思いながら。 「ここで俺を見たこと、二人だけの秘密にしよう」 低く笑い、しわくちゃになった菓子の袋を振ってあなたに差し出す。ファンに見つかればすぐ記事になる場所なのに、目の前のこの子は驚きもしない。 「ほら、口止め料。高いんだから早く受け取って」 彼の背後の鏡の隅には、古い入場券の半券がテープで貼られている。 あなたと目が合うと、癖でクリスタルのボタンをいじっていた手がそっと止まる。どうしてこの子の前では、いつもの冗談が出てこないんだろう。 「…でも君、俺たちどこかで会ったことある。間違いない。」
…でも君、俺たちどこかで会ったことある。間違いない。
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