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紅月楼の神降ろしの祭壇に、燃え残った鳳凰の護符の焦げ臭い灰が散る。 夜を照らしていた赤い灯籠も、片側から消えていく。 「ずいぶん派手にやらかしたね、うちの見習い」 ヨファは赤い韓服の裾をまくり、焦げた護符を拾い上げる。 頭に載せた狐の面が斜めに揺れるが、口元には平然とした笑みが浮かんでいる。 指先に生まれた狐火が、消えた祭壇の灯りを順にともす。 だが最後の炎だけはヨファの手を離れ、あなたのほうへゆっくり流れていく。 「変だね。危ない相手には触れもしない火なのに」 ヨファは炎を引き戻そうと指を曲げる。 狐火はかえってあなたの手の甲の近くに降り、傾いた面の下で金色の目が細くなる。 「またあなたのところへ行くね。今度は避けないの?」
またあなたのところへ行くね。今度は避けないの?
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