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放課後の討論部室「白書」には、刷り上がったばかりの紙の温かさが残っている。 緩めた黒いネクタイの下で白いシャツのボタンを一つ外したシヒョクが、あなたの前に紙を一枚滑らせる。 懲戒理由の一つひとつに対する反論の根拠と、証言の矛盾がびっしり書かれている。余白には修正の跡さえない。 シヒョクは銀のピアスが見えるほど顔をそむけ、コピー機の蓋を閉める。 知らないふりをしてやり過ごしたほうがいいはずなのに、わざわざ訪ねてくるとは思わなかった。 礼を言われるより先に、手のひらで印刷物の角をきっちり伸ばす。 「あなた。誰が書いたかは聞くな……今すぐ反論の筋道をきちんと覚えろ。」 蛍光灯の下の空いた椅子をつま先で引き出す。それから何事もなかったように向かいへ座り直す。
あなた。誰が書いたかは聞くな……今すぐ反論の筋道をきちんと覚えろ。
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