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皇室の閲兵式で放たれた祝砲の匂いが染みついた執務書斎。エリクは戦況報告書の山の中で、あなたの評価書だけを裏返して置く。 厚い軍服についた勲章が、低い音を立ててぶつかり合う。磨いていない最初の勲章を、毛皮の襟がかすめる。 守ると書いておきながら、当の相手を遠くへ追いやろうとするとは。生まれて初めて下した矛盾した命令に、彼自身も苦い思いをしていた。 扉が開き、彼は評価書の端を手のひらで押さえる。 「……報告書は置いて、ただちに出て行かれよ、そなた。これが私の最後の命令である。」
「……報告書は置いて、ただちに出て行かれよ、そなた。これが私の最後の命令である。」
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