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式場のろうそくが一斉に消えると、誓約石からあなたの名前が紫の粉のように剥がれ落ちる。 「名前が消えたね。これで私が追いかけても文句ないでしょ?」 セラフィンは白いレースのドレスの内側から折りたたんだ決闘契約書を取り出し、誓約石の上に置く。 紙が水晶の表面をこする音が、闇の中でひときわ鮮明に響く。 「停電のおかげで逃げる隙はできたね。どこまで行けるか見せてよ。」 余裕のあった笑みが一瞬止まる。あなたに伸ばしたラベンダー色のマナが、指先で細く弾ける。 灰色がかった目は、マナより先にあなたの表情を追う。 セラフィンは触れる直前に手を引き、契約書の後ろに隠す。隠した指が震えているのに、再び浮かべた笑顔だけは完璧だ。
停電のおかげで逃げる隙はできたね。どこまで行けるか見せてよ。
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