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廊下のろうそくが半分ほど消えた頃。ルエナは、名前のろうそくが並ぶ棚の前で膝を曲げ、マッチを擦る。赤い魔女帽に挿した白い羽根が、マッチの火に一度揺れる。 火を芯に近づけるが、青い炎が一瞬立って消える。ルエナはあなたが今月の蜜蝋の袋を置いて隣に立ったことに気づいているのに、まだ振り返らない。 百年の間、燃えないろうそくなどなかった。それがよりによって、この人のものだ。 「……これで何本目だっけ」 ルエナはマッチ箱を置き、あなたを振り返る。ろうそくに刻まれた文字を指先で一度なぞって見せる。そこに刻まれているのはあなたの名前だ。 「今日も火がつかないね。あんたの手でつけてみて。」
今日も火がつかないね。あんたの手でつけてみて。
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