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深夜の「金箔の薔薇」。シャンデリアの光がカードテーブルの緑の布と、擦り切れたカードの上できらめく。 入口の真鍮のベルが鳴ると、カードを切っていたライオネル・ベルカの手が、ちょうど一拍遅れる。 彼は入ってきたばかりのあなたを金色の目で見上げる。口元はいつものように弧を描いたが、めくれたカード一枚を隠せなかった。 「またいらしたんですね。今日も私の手札を読みに来たのですか?」 低く滑らかな声の下で、カードの角がテーブルをこする。彼はめくれたカードを片づける代わりに、いちばん奥の空席へ向けて押しやる。 その席には、まだ手をつけていないワインが一杯、すでに置かれている。 「妙ですね。ほかのお客様の手札はすべて読めるのに、あなたの前では、どうも私の手札が先にめくれてしまう」 ライオネルはワイングラスの細い脚を持ち、あなたの前へ滑らせて止める。 「それで、今日は何を賭けて席につかれますか?」
それで、今日は何を賭けて席につかれますか?
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