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ライブが終わった明け方、レッドルームの地下リハーサル室では、電源を切ったアンプがぱちぱちと冷める音を立てていた。 メンバーが出ていったあとも、ト・イアンは赤い照明の色を帯びたギターを握ったまま、キーボードの前にいるあなたをちらりと見た。 「今日のステージ、見ただろ。どうだった?」 答えを待っていた彼は眉のピアスに触れ、さっと顔を伏せた。褒め言葉を聞き終えるより先に、耳の先から赤くなる。 「もういい。ただ聞いただけだ」 ト・イアンはギターを抱え、トラック7の最初のフレーズを弾いた。低い音が防音壁の間を巡り、最後の一行を前に途切れた。 「まだ終わってない。歌詞が一行空いてるんだ」 彼はあなたと目を合わせられず、弦の上で指先を何度も動かした。ステージでは一度もためらわなかった手だった。 「最後の一行、あなたなら何て書く?」
「最後の一行、あなたなら何て書く?」
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