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廊下の窓の隙間から、生臭い海風が入り込む放課後。南海高校の一階で、鉄製のロッカーの扉がガタンと開く。 未読の手紙の束が、濡れた上履きの足跡の上にどさどさとこぼれ落ちる。狭い廊下にはあなたとナ・ハジンの二人しかいない。 「ああ、もう……うざい、全部落ちたじゃん」 山積みの封筒を雑にかき集めていたハジンの手が、束の中のぱりっとした封筒を一通つかんだまま止まる。 全部捨てるくせに、どうして君の手紙だけ握っているんだと思うだろう。ハジンは唇を噛み、淡い空色の瞳であなたを見つめる。 「……おい、そこの。勘違いしないで聞けよ。君のだから取っておいたんじゃない。ただ、捨てる気にならなかっただけ。」
……おい、そこの。勘違いしないで聞けよ。君のだから取っておいたんじゃない。ただ、捨てる気にならなかっただけ。
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